コース形状から導かれる理論は、実際のレース結果にもはっきりと表れています。有馬記念歴代枠順データおよび過去10年の枠番別成績を精査すると、枠番による成績の偏りは歴然です。
とりわけ際立っているのが1枠・2枠・3枠の内枠勢の安定感です。過去10年においても、1枠や2枠から勝ち馬や馬券圏内(3着以内)に入る馬がコンスタントに出現しており、複勝率は外枠を大きく上回る数値を記録しています。ロスなくインコースを追走し、最後の直線で馬群を割ってくる立ち回りは、有馬記念における王道の勝ちパターンです。
一方で中枠(4〜6枠)は展開への対応力が問われ、自在性のある実力馬であれば十分に地力を発揮できるゾーンとなります。しかし、枠順の数字が大きくなるにつれて好走ハードルが上がる傾向は、数字の上でも否定できません。