ピレスロイド耐性を持つ個体群に対して、公益社団法人日本ペストコントロール協会加盟の専門事業者をはじめとする害虫駆除産業(Pest Control Industry)では、物理的防除と新規作用機構を持つ薬剤を組み合わせた総合的有害生物管理(IPM)を展開している。
トコジラミの明確な弱点は「熱」だ。成虫・幼虫・卵ともに、50℃の熱に30分、あるいは60℃以上の高温に数分間晒されると死滅する。家庭で可能な自力対処としては、衣類や寝具を70〜80℃以上の高温乾燥機に30分以上かけることや、熱風・高圧スチームクリーナーを家具の隙間に照射する方法が有効となる。
しかし、家全体の完全駆除となると素人の手には負えない。専門業者はオキサジアゾール系やネオニコチノイド系といった非ピレスロイド系薬剤の的確な残留噴霧、大型加熱乾燥機を用いた室内全体の熱処理、高密度バキュームによる吸引などを組み合わせ、卵まで含めた完全駆除を遂行する。初期費用はかかるものの、被害が深刻化する前にプロへ依頼することが結果として最短かつ最小の出費で済む解決策となる。