大衆演劇の世界では、劇団が月単位で劇場を移動する「乗り込み」と呼ばれる伝統的な興行スタイルが採られている。小泉たつみ率いる劇団も例に漏れず、月が替わるごとに拠点を一変させる。
1ヶ月のうち、休演日はわずか1日か2日。それ以外のほぼ毎日、昼の部と夜の部の2回公演を行う。これほどの高密度なスケジュールを破綻なく完遂する裏には、緻密な移動手配と圧倒的な体調管理が存在する。
東西の拠点を網羅する移動サイクル
関西の「梅田呉服座」「朝日劇場」、関東の「歌舞伎町劇場」、中国地方の「後楽座」など、全国に名だたる名門劇場が彼の主主戦場だ。特に大阪と東京の2大都市圏での公演は、劇団の年間スケジュールの柱となっている。
地方都市での公演も軽視しない。岐阜の夢ざくら劇場や大分の別府座など、地域密着型の劇場にも定期的に足を運ぶ。全国各地のファンに直接舞台を届けるスタイルこそ、彼の人気の根底にある。