「73歳定年制があるのに、なぜ80代の長老議員が国会に何人もいるのか」という疑問を抱く有権者は少なくありません。その背景には、自民党定年制例外規定の存在と、日本の選挙制度の構造的な隙間があります。
最大のカラクリは、73歳定年制が「比例代表名簿への登載制限」に過ぎない点です。小選挙区選挙そのものには年齢制限が存在しないため、小選挙区単独で出馬して勝ち抜く力があれば、80代であっても党の公認を受けて当選し続けることが可能です。
さらに、過去の総選挙では党執行部の政治判断によって「党への多大な貢献」「選挙区事情」などを理由に特例措置が下され、73歳を超えても比例名簿の上位に優遇登載されたケースが散見されました。こうした曖昧な例外運用が繰り返された結果、実質的に定年制が形骸化しているとの厳しい批判を招いています。