加藤が築いた強固な基礎を受け継ぎ、独自の解釈と大人の色気を加えたのが久保田悠来をはじめとする歴代の強者たちだ。久保田が魅せた跡部は、冷徹なまでの観察眼とどこか神秘的な雰囲気を漂わせ、観客を鋭い眼光で魅了した。
世代交代が行われるたび、新キャストたちは単なる先行キャストの模倣にとどまらず、自らの肉体と感性を削って跡部景吾という巨大な存在に挑み続けた。泥臭い努力を陰で見せつつ、舞台上ではどこまでも優雅に舞う。各世代が魅せた多彩なアプローチが、氷帝学園というチームの孤高のプライドをより深みのあるものへと昇華させた。