年齢とともにタイムが落ちる最大の要因は、加齢に伴う速筋繊維の減少と接地時間の長期化にある。短距離走においては、足裏が地面に接触する一瞬(約0.1秒)にどれだけの推進力を生み出せるかが勝負を分ける。しかし、日頃の運動不足や座位中心の生活により、臀部や大腿部の筋力が衰えると、ピッチ(歩数)とストライド(歩幅)の両方が縮小してしまう。
近年のフィットネス業界では、単なるダイエットや筋肉増大だけでなく、動的パフォーマンスを高める「ファンクショナルトレーニング」への関心が高まっている。スポーツ科学の研究成果が一般のトレーニングジムにも浸透し始め、大人の走力を蘇らせるための科学的アプローチが身近なものとなりつつある。