文部科学省の主導から引き継がれ、スポーツ庁が継続して実施している「体力・運動能力調査」は、半世紀以上にわたって日本人の体格や運動機能を追跡する膨大な国家データだ。この長年のデータを検証すると、私たちの身体運動能力が時代とともに変化している様子が見えてくる。
近年の子どもたちは、長距離走などの持久力では底固さを見せる一方、瞬発的な力や素早い動きを求められる走力においては、二極化が進んでいる。ライフスタイルの変化や屋外で全力疾走する遊戯環境の縮小が、基礎的な脚力の形成に影響を与えていると考えられる。