一昨年に社会現象となった伝説的ドラマの復活劇は記憶に新しいが、彼の演じるキャラクター像はそこからさらに進化を遂げている。かつての鬼塚英吉が見せた直線的な破天荒さではなく、社会の理不尽や矛盾を受け止めつつも、静かに信念を貫く「大人の男」の佇まいだ。2026年秋に公開を控える最新の映画作品でも、言葉少なに背中で語る元警官役を熱演。現場では若い共演者たちを力で引っ張るのではなく、圧倒的な背中を見せることで自然と現場の緊張感を高めている。
撮影スタッフに話を聞くと、「カメラが回っていない場所での気配りや、ふとした瞬間の立ち振る舞いがとにかく粋」との声が絶えない。若き日のカリスマ性は、いまや現場全体を温かく包み込む包容力へと確実に変化している。