キャラクターの魅力を前面に押し出すデザインとは一線を画し、風景そのものを主役に据えた壁紙も根強い人気を誇る。その筆頭と言えるのが、新海誠監督が描くあまりにも美しい空や光のスケッチだ。移ろいゆく雲のグラデーションや雨の雫に反射する街灯など、壁紙として設定した瞬間にスマホの画面が一枚の絵画へと変貌する体験は、ファンにとって代えがたい魅力となっている。
また、丁寧な生活描写と圧倒的な背景の書き込みで知られる京都アニメーションのアートワークも、見る者の心を捉えて離さない。水面の揺らめきや木漏れ日の温もりといった微細な光の表現は、高精細画面で表示されることでその真価を発揮する。緻密な手仕事によって生み出される一枚のビジュアルは、まさにデジタルとアナログの美学が融合した最高峰の芸術作品と言えるだろう。