誰もが一度は耳にしたことがある3回見たら死ぬ絵の都市伝説。典型的な噂のプロットは、「この絵を生涯で3回見ると死ぬ」「2回目までは大丈夫だが3度目で心臓発作を起こす」「20代のうちに3回見ると寿命を迎える」といったものです。
なぜこのような荒唐無稽な噂が定着したのか。その発端は、2000年代初頭の「2ちゃんねる」(現5ちゃんねる)オカルト板や個人ブログ、そして当時爆発的に流行したチェーンメールでした。当時、インターネットの普及とともに高解像度の不気味なCGや海外のダークアートが国内掲示板へ転載され始めました。そこに昭和の学校の怪談である「紫の鏡(20歳までに覚えていると死ぬ言葉)」の心理的構造がドッキングし、クリックや転送を促すためのキャッチコピーとして3回見たら死ぬ絵という理由付けが後付けされたのです。
人間には、強烈に不気味なものを見た際に「理由」を求めてしまう心理的防衛機制があります。説明のつかない異様な画像を目にしたネットユーザーたちが、その恐怖を言語化し共有する過程で「呪われた絵画」というパッケージが完成しました。