平均的な30代サラリーマンが、現職での自然な昇進だけで年収1000万円に到達することは、ごく一部の超大手企業を除いて困難と言わざるを得ない。だからこそ戦略的な思考が必要となる。
カギを握るのは軸をずらしたキャリア形成だ。自身のコアスキルを維持しつつ、給与水準が高い業界や成長市場へと軸足を移す「横移動」の転職が効果を発揮する。例えば、伝統的メーカーの社内IT部門から、IT・通信産業やコンサルティングファームへ移籍するだけでも、年収が数百万円単位で跳ね上がる事例は珍しくない。
また、自らの専門性を言語化し、ヘッドハンターやスカウト型プラットフォームを活用して市場価値を継続的に測定しておく姿勢が求められる。自分の「値段」を常に客観視することこそが、年収の天井を打ち破る最初の一歩だ。