こうした状況に対し、日本医師会の常任理事ら専門家も警戒感を強めている。「若い世代の不調は自己責任で処理されがちだが、社会的な損失は計り知れない」との見解を示し、早期診療と社会的サポートの必要性を訴える。かつて話題を呼んだNHKスペシャル「現代人の体調不良」の追跡取材でも、我慢を重ねた結果休職に追い込まれた労働者の実態が報道され、社会的な議論を巻き起こした。
最前線の医療ジャーナリズムが提示する現場のレポートは、企業側の過剰な期待と自己管理の限界の間で追い詰められる男性たちの姿を刻明に捉えている。休むことを罪悪感と捉える日本の労働観が生み出した弊害とも言えるだろう。