編集部が海外渡航者や越境決済の利用者を対象に実施した独自取材では、手数料や決済システムに対する切実な体験談が数多く寄せられました。
都内のIT企業に勤務し、業務研修でサンフランシスコへ渡航した30代男性は次のように語ります。
「現地での飲食代や滞在費を合わせ、手持ちのクレジットカードで合計3000ドルほど支払いました。帰国後の明細を見て息を呑みました。利用時のレート換算に加えて海外事務手数料として2.2%(約1万円)がしっかり上乗せされていたからです。会社の経費で落ちないプライベート利用分だったため、事前の下調べ不足を痛感しました」
また、ハワイ家族旅行を経験した40代女性からも、空港両替での失敗談が報告されています。
「出発前の羽田空港で、安心感から3000ドルを一括で日本円から現金両替しました。窓口の提示レートは市場レートより1ドルあたり3円近く円安に設定されており、その場だけで約9,000円の手数料を取られた形です。現地に行ってみると9割以上の店舗がタッチ決済対応で、現金はチップ用の200ドル程度しか使わず、残りを再両替する際にも二重で手数料を引かれる大損をしてしまいました」
これらの生々しい証言が示す通り、過去の「とりあえず多めの現金を空港で両替しておく」という行動様式は、現代の外貨決済においては極めて非効率な選択肢となっています。