この宿が持つ最大の強みは、館内にいながらにして性質の異なる2つの源泉を贅沢に味わえる点にある。本館「水月(すいげつ)の庄」で引いているのは、古くから名湯として名高い小涌谷温泉の温泉水だ。肌あたりのやわらかな透明の湯は、身体の芯からじっくりと熱を温めてくれる。
一方で、新館「水音(みずのね)の庄」を満たすのは宮ノ下温泉の源泉だ。ほのかな塩分を含んだ湯は保温効果が高く、湯上がりの肌にしっとりとした潤いを与える。大浴場や露天風呂をハシゴするだけで、箱根の名湯ふたつを制覇する贅沢が叶うのだ。朝夕で男女が入れ替わる大浴場を含めれば、一泊の滞在で湯巡りの楽しみは尽きない。