健診結果を受け取った20代女性の多くが直面するのが、自身の体型認識と検査数値の激しいギャップです。大手相談プラットフォームやSNS上には、「毎日サラダと鶏胸肉を中心に食べているのにLDLが150mg/dLを超えた」「美容と体型維持のために筋トレと食事管理を徹底していたのに、脂質異常症と判定されて涙が出た」といった切実な投稿が数多く寄せられています。見た目が引き締まっている人ほど、結果を受け入れられず「機械の誤作動ではないか」と疑ってしまう傾向が見受けられます。
客観的な評価基準として、日本動脈硬化学会が提示する脂質管理基準において、空腹時のLDLコレステロールの基準値は60〜119mg/dLが適正域と定義されています。120〜139mg/dLが「境界域」、140mg/dL以上になると「高LDLコレステロール血症」と診断され、健診判定では医療機関への受診を促す「C判定(要経過観察)」や「D判定(要精密検査・要治療)」が下されます。
中性脂肪(トリグリセライド)やHDL(善玉)コレステロールが正常範囲に収まっているにもかかわらず、悪玉コレステロールだけが単独で高値を示す現象は、決して珍しい例外ではありません。体脂肪率の低さや標準体重(BMI 18.5〜22未満)を維持していても、血液中の脂質運搬システムに何らかの偏りが生じれば、血管内のLDL濃度は容易に跳ね上がってしまうのが人体代謝のシビアな現実です。