しかし、現代の若者たちは単に過去のレジェンドを真似ているわけではない。彼女たちは、昭和の歌姫が持っていた「媚びない姿勢」や「自己決定の強さ」を、現代的なジェンダー観や自己表現のあり方と重ね合わせている。つまり、憧れの対象としての再解釈だ。
あるファッション誌の編集者は、「今の若者にとって、山口百恵的なスタイルは単なるレトロファッションではない。それは、他人の目を気にせず自分のスタイルを貫くという、一種のマニフェストなのだ」と指摘する。メイクやファッションにおいて、あえて甘さを排除し、凛とした強さを表現するスタイルが今、ストリートでも支持を集めている。