平野が生まれ育ったのは、名古屋市内の下町風情が残るエリアだ。幼少期に両親が離婚し、母、そして弟の莉玖(りく)とともに過ごした家庭環境は、決して裕福とは言えなかった。母は昼夜を問わず働き詰め。幼い平野は自ずと家事を手伝い、弟の面倒を見る「頼れる長男」としての役割を担うようになっていく。
怪我や病気と隣り合わせだった少年時代、彼を支えたのは母の「前を向く強さ」だったという。時に食卓に並ぶ質素な料理にも工夫を凝らし、笑顔を絶やさなかった家族の姿。厳しい環境だったからこそ、今の彼が持つ「どんな逆境も笑いに変えるタフさ」と「他者へのどこまでも深い優しさ」が芽生えた。