甲子園球場の天気を把握する際、西宮市全体の広域天気予報だけを信じるのはリスクが伴います。大阪湾の最奥部に位置する同球場は、南からの暖湿流が六甲山地にぶつかることで、局地的な積乱雲(ゲリラ豪雨セル)が突発的に発生しやすい地形的特徴を持っています。
現地に向かうファンが活用すべきは、メッシュ単位で降雨強度を表示する雨雲レーダーと、風向き・湿度まで網羅した阪神甲子園球場の1時間天気予報です。特にチェックすべきポイントは以下の3点に集約されます。
第1に、西宮市上空ではなく「神戸市須磨区〜明石方面」からの雨雲の接近速度です。偏西風に乗って西から流れてくる雨雲は、六甲山南麓を沿うように甲子園上空へ到達します。第2に、甲子園球場のリアルタイム天気データにおける風向の変化です。南西からの強い風が急に北寄りに変わり、冷たい空気が流れ込んできた際は、直後に激しい降雨が訪れる前兆となります。過去の降水確率データと照らし合わせても、降水確率50%以下であっても突発的な降雨による一時中断が発生する事例は珍しくありません。