今もっとも地元メディアや食通たちの視線を集めているのが、明治期の町家を最先端のオープンキッチンへと改装した薪火ビストロの台頭だ。ガスや電気を一切使わず、奈良県産のナラやカシの薪をくべて調理される料理は、食材が持つ力強い旨味を極限まで引き出す。
主役となるのは、大和伝統野菜である「大和いも」や「紫唐辛子」、そして旨味が凝縮された「大和肉鶏」だ。薪の燻煙香を纏った新鮮な野菜は、一口噛むごとに瑞々しい甘みが弾ける。伝統建築の梁を見上げる重厚な空間で味わうこの現代的ローカルフードは、予約開始とともに即日満席となるほどの人気を博している。