現在、高校野球界で急速に議論が深まっているのが、従来の9回制から「7回制」への移行案だ。国際大会(WBSC)のアンダー世代ではすでに7回制が導入されており、試合時間の短縮、酷暑対策、投手の障害予防という観点から、日本国内でも導入を検討する動きが本格化している。
現場の監督や選手たちの本音は複雑だ。「9回あるからこそ終盤のドラマが生まれる」と9回制の維持を望む伝統派がいる一方で、「猛暑の中での9回は体力的に限界を超えている。7回制や点数差コールドの導入こそが、選手を過酷な環境から守る唯一の現実解だ」と主張する指導者も増えている。特に1週間で500球という球数制限がある中で、大差がついた試合で投手を無駄に消耗させたくないという戦術的・倫理的な要求は非常に強い。