そもそも、なぜ自分の年齢よりも1つ多く豆を食べなければならないのだろうか。これには、旧暦における新年の始まりが関係している。かつて節分は「立春の前日」、つまり大晦日に相当する日だった。翌日の立春(正月)を迎えるにあたり、新しい年の分の厄除けと健康を祈願して、あらかじめ1粒多く食べる「新年の分の命をいただく」という意味が込められていたのだ。
現代では「満年齢+1」と誤解されることも多いが、本来は生まれた時を1歳とする「数え年+1」が正しい。つまり、実年齢よりも2つ多く食べることになる。この微妙な数の違いが、現代の食卓では小さな混乱を生む原因にもなっている。