稲川会の内部パワーバランスを語る上で欠かせないのが、川崎市に本拠を置く山川一家 組織図における圧倒的な中核的ポジションです。内堀和雄会長が率いた三代目体制を経て、四代目を継承した小林稔総長のもとでも、山川一家は稲川会内随一の動員力と経済力を誇る「会長派閥」として絶大な影響力を行使しています。
山川一家傘下の有力幹部が本部の要職や直参へと多数抜擢されており、人事面でも組織の牽引役を担っています。
一方、東京・城南地区(品川・目黒周辺)を伝統的な縄張りとする稲川会 碑文谷一家などの名門組織も独自の存在感を保っています。老舗一家としての誇りと格式を持つ碑文谷一家は、都内における稲川会の牙城を支える重要拠点であり、山川一家を中心とする新興勢力との協調を保ちながら、首都圏の利権防衛において重要な役割を果たしています。