今場所の土俵を読み解く上で欠かせないのが、上位陣の浮沈が色濃く反映された千秋楽星取表です。場所前の下馬評では横綱陣の盤石な強さが期待されていましたが、中日にかけて役力士が平幕の伏兵に金星を配給するなど、土俵は波乱含みの展開を辿りました。
特に注目を集めた横綱大関の勝敗結果を振り返ると、看板力士としての意地と世代交代の波が激しくぶつかり合っていたことが分かります。
- 横綱陣:序盤こそ鋭い出足で連勝を飾ったものの、中盤以降は古傷を抱える膝の不安や平幕の徹底的な横攻めに苦戦。12勝3敗と踏みとどまり威厳を示したものの、優勝にはわずか一歩届きませんでした。
- 大関陣:大関・琴櫻や豊昇龍をはじめとする実力者たちは、安定した取り口で着実に白星を積み上げました。終盤に直接対決が組まれたことで星の潰し合いが生じ、13勝2敗で決定戦へ進出する意地を見せつけました。
- 三役・関脇陣:大の里をはじめとする新進気鋭の若手が上位陣を次々と撃破。二桁勝利を挙げて大関昇進への足がかりを築くなど、優勝争い現在の状況を千秋楽まで混沌とさせる最大の要因となりました。
今場所の星取表が示したのは、単なる勝敗の記録ではなく、盤石だった上位陣の足元を脅かす新世代の台頭という、地殻変動の縮図そのものでした。