阿部寛のキャリアは、中央大学理工学部に在学中、姉の勧めで応募した「集英社第3回ノンノボーイフレンド大賞」での優勝から始まった。圧倒的なスタイルは瞬く間に注目を集め、1986年の『MEN'S NON-NO』創刊と同時に看板モデルに抜擢。同誌の表紙を連続して飾り続け、ギネス記録にも認定されるほどの人気を誇った。
当時の彼は、まさに「歩くトレンディ」。街を歩けば誰もが振り返り、着た服はすべて売れる。バブル景気の狂乱の中で、彼は時代の寵児として祭り上げられていた。しかし、ファッションモデルとしての成功は、俳優への転身を決意した瞬間に、最大の足枷へと変貌する。