宮島周辺の賑わいから少し離れた内陸部の中山間地域でも、静かな、しかし確実なイノベーションが起きている。豊かな森林資源と澄み渡る清流を誇る吉和や佐伯地区において、環境負荷を最小限に抑えたラグジュアリーグランピングや、築100年を超える古民家を改装したオーベルジュが相次いでオープンした。
海沿いの喧騒を離れ、静寂のなかで薪火料理やワークケーションを楽しむ長期滞在型旅行者の姿が増加している。海側の「世界遺産エリア」と山側の「自然共生エリア」という明確な二層構造を作ることで、これまで日帰りが大半を占めていた観光客の周遊ルートを面として広げることに成功した。