甲子園での快進撃は、地元・福山市の街全体を熱狂の渦に巻き込んだ。福山駅前の商業施設や商店街には特設のパブリックビューイング会場が設置され、試合開始とともに大勢の市民が詰めかけた。「ばらの街」として知られる福山市だが、この夏ばかりは街中がエンジ色と野球の話題一色に染まった。
地元飲食店では試合勝利を祝う特別セールが開催され、オリジナル応援グッズは連日完売。地元の老舗和菓子店が手掛けた応援饅頭や記念Tシャツは入手困難なプレミアアイテムとなった。長引く地方の冷え込みを吹き飛ばすような熱気について、地元商店街の店主は「こんなに街に活気が戻ってきたのは何年ぶりだろう。若い高校生たちが市民に大きな勇気と希望を与えてくれた」と目頭を熱くして語る。