現場を支えているのは、ベテラン農家だけではない。地元高校の生徒や若手新規就農者が、プログラミング技術とフィールドワークを掛け合わせ、現場の困りごとを即座に解決する仕組みを作り上げた。
例えば、害虫の発生を画像認識AIで初期段階で検知するアプリ。市販の高価なシステムをそのまま導入するのではなく、現場で余っていた中古のスマートフォンと自作プログラムを組み合わせて開発した。「予算がないなら知恵を出せばいい」。そんな開拓者精神が、現場の隅々にまで浸透している。試作と失敗を繰り返すペースの速さは、ITスタートアップそのものだ。