興味深いのは、世代や地域による視点の違いと、それがネットを通じて急速に融合している現象だ。欧米のカルチャーにおいては、ビヨンセやキム・カーダシアンに代表されるような、メリハリの効いた力強いシルエットが長年「グラマー」の象徴とされてきた。
一方で、日本の若者層——Z世代やα(アルファ)世代の間では、そうした欧米的なダイナミズムをそのまま受容するのではなく、どこか儚げで上品な日本の「ニュアンス美」とミックスさせる新しいスタイルが生まれている。TikTokやInstagramで話題となるインフルエンサーたちを見ても、しっかりとしたカーブを持ちながらも、しなやかで透明感のある着こなしを実践している。グローバルな基準とローカルな美意識が見事に交差し、日本独自の「ネオ・グラマー」とでも呼ぶべきスタイルが確立されつつある。