おもちゃと並び、ハッピーセットの大きな柱として定着したのが「ほんのハッピーセット」だ。オリジナルのミニ絵本や、小学館の図鑑とコラボレーションしたミニ図鑑は、保護者層から絶大な支持を集め続けている。
「マックに行くこと」が、子どもにとって「新しい知識や物語に出会う機会」へと変わる。この価値転換のインパクトは大きい。単なる外食の誘惑ではなく、親にとっても「子どもに本を読み聞かせる良いきっかけ」という大義名分が生まれるからだ。
絵本作家の登竜門としても機能しており、ここから誕生した作品がのちに単行本化されてベストセラーになるケースも珍しくない。ファストフードの枠組みを超えた、独自の文化エコシステムがここに完成している。