先発投手が降板した後の終盤戦こそ、現代野球の醍醐味が詰まっている。7回を過ぎると、グラウンドの空気は一変する。ベンチから送り出されるリリーバーたちの球威は圧倒的で、160キロを超えるフォーシームと、打者の手元で急激に変化するスイーパーが打者を襲う。
しかし、一瞬の隙も見逃さないのが両チームの誇る強力打線だ。甘く入った初球のカットボールを捉えた快音。球場全体がどっと湧き上がる中、白球は深々と外野の頭上を越えていく。たった一発のホームラン、あるいは泥臭い内野安打一つが、それまでの緊迫した展開を瞬時に覆す。終盤のブルペン運用を巡る両監督の決断は、吉と出るか凶と出るか、常に紙一重の緊張感に満ちている。