しかし、近年のア・リーグで目覚ましい躍進を遂げているカンザスシティ・ロイヤルズが、そのまま引き下がるはずもなかった。チームの顔であるボビー・ウィットJr.が7回裏、ドジャースの継投陣の代わり端を捉えて内野安打で出塁すると、一気に試合の潮流が変わる。
次打者の初球に迷わず二盗を成功させ、さらに捕手の悪送球を誘って三塁へ。わずか数秒の間で一転して無死三塁のチャンスを作り出した。ロイヤルズが得意とするスモールベースボールと圧倒的なスピード感は、世界王者ドジャースの守備陣に確かなプレッシャーを与えた。泥臭く1点を奪い返し、球場の雰囲気は一気にホームチームの背中を押し始めた。