これほどの人気を誇りながら、現在も「1日80杯限定」というスタイルを頑なに崩さない。店舗拡大やチェーン化の打診は後を絶たないが、店主は首を横に振り続けている。「自分の手が届く範囲でしか、本当の味は守れません。一杯でも納得のいかない出来のものをお客さんに出すくらいなら、店をたたんだ方がマシです」と言い切る。
カウンター越しにお客がスープを飲み干す姿を見届けることが、店主にとって最大の喜びだという。80杯という数字は、品質を完璧にコントロールし、一人ひとりの客に最高の状態で提供できる限界の数値なのだ。この妥協なき姿勢こそが、訪れる人々に深い感動を与える最大の理由だろう。