「以前は病院に行くだけで一日仕事でした」。そう語るのは、3歳と5歳の子どもを育てる30代の母親だ。かつての小児科受診は、混雑する待合室での長い待ち時間との戦いだった。体調の悪い子どもをなだめ続ける精神的負担は計り知れない。
この積年の課題に対し、スマートフォンを活用した事前問診とリアルタイム呼び出しシステムが解答を出した。保護者は自宅や移動中に症状を入力し、指定された時間に合わせて来院するだけで済む。院内での平均滞在時間は従来モデルの半分以下へと削減された。診察室に入るなり、医師はすでに患者の経緯やバイタルデータを把握している。無駄のないやり取りが、的確な診断速度を生み出している。