2026年代初頭から加速した国産ウイスキーの世界的空熱は、2026年を迎えた今もなお衰える気配を見せない。いや、むしろ熟成期間を経た新鋭クラフト蒸留所のボトルが本格的に市場へ出回りはじめたことで、その熱気は新たなフェーズへと突入している。
熟成10年を超える新世代のボトルが次々と登場し、かつての「手に入らない銘柄」を追う時代から、「造り手の哲学と樽の個性を味わい分ける」時代へ。市場の成熟に伴い、愛好家たちの眼光も格段に厳しくなった。そんな肥えた舌を持つ人々を納得させられる場所は、世界を探してもそう多くはない。