従来のインフラ投資は、大都市圏への集約と効率追求が至上命令とされてきた。しかし、今回稼働した構造はまったく逆の発想に基づいている。各地域が独立したエネルギーと物流のハブ機能を持ちながら、全体としてひとつの巨大な有機体のように機能する仕組みだ。
静岡県の山間部で自給自足型の小規模物流ステーションを営む男性(48)は、「以前なら配送網の維持すら危ぶまれていた地域に、毎日定時で物資が届くようになった。しかも地元の太陽光発電電力がそのまま輸送エネルギーに充当されている」と驚きを隠さない。都市部の利便性を保ちながら、過疎地のコスト圧迫を最小限に抑えるシステムが着実に動いている。