JDIの歴史は、資金繰りとの戦いの歴史でもある。官民ファンドのINCJ(旧産業革新機構)による巨額の公的資金投入に始まり、中国・台湾連合との交渉破談、そして主要株主であるイチゴ・アセット・マネジメントとの提携に至るまで、株主構造の変遷は波乱に満ちている。
「経営陣が交代するたびに掲げられる再建シナリオだが、市場の信頼を取り戻すには至っていない」と、ある市場アナリストは指摘する。無償減資やデット・エクイティ・スワップ(DES)など、手仕舞いと資本増強の施策は一通り講じられてきた。だが、過去の失敗が残した財務の傷痕は深く、債務超過リスクの完全な払拭には、構造的な黒字定着という結果を示すしかない。