画面に現れた瞬間、空気の密度が変わる。その理由の一端は、間違いなく彼の常軌を逸した「肉体づくり」にある。山本耕史のトレードマークとも言える鍛え上げられた筋肉は、単なる趣味やビジュアルのためのものではない。
役柄に応じて体重や筋肉量をミリ単位でコントロールする。その姿勢はまさに職人技だ。ある時は重厚な甲冑を軽々と着こなす戦国武将、またある時は華麗なステップを踏むミュージカルのスター。どのような衣装を身にまとおうとも、内に秘めた骨太な軸がブレることはない。自らを徹底的に追い込むストイックさは、共演者やスタッフの間でも語り草となっており、その背中が現場の緊張感を一気に高めるのだ。