彼女が購入したのは、通勤途中の駅前にあったごく普通の宝くじ売り場だった。2026年初頭、キャリーオーバーが積み重なったロト7で、見事全数字が一致。当日の夜、入浴後に何気なくスマホで当選番号を照合していた彼女の目に飛び込んできたのは、見慣れない桁数の数字だった。
当初は表示バグか詐欺画面を疑ったという。「桁を何度も指で数えました。1億、2億……いや、10億? パニックになり、その夜は一瞬も眠れませんでした」と振り返る。翌朝、指定銀行の窓口に向かうまでの足取りは、まるで浮き足立っているというより、重大な事件にでも巻き込まれたかのような緊張感に包まれていたという。