アンパンマンのピンチに駆けつけ、巨大なバイキンメカの妨害を潜り抜けて放たれる「新しい顔」。その初速と放物線は、野球のピッチャーマウンドから本塁までの距離(18.44メートル)どころの騒ぎではない。
映像解析の専門家が試算したデータによれば、バタコさんが投擲するアンパンの平均球速は推計で時速140〜160キロ。しかも、アンパンという流動的で空気抵抗の大きい物体を、風向きや敵の攻撃を瞬時に計算して「アンパンマンの首元」という直径数センチの的に命中させている。メジャーリーグのトップピッチャーですら羨むこのコマンド能力(制球力)は、もはやアスリートの領域を超越している。
「手首のタメだけでなく、体幹のブレが一切ない」と語るトレーニングコーチの分析も存在するほどだ。失敗が許されない極限状態でのメンタルを含め、彼女の投球フォームはアニメ史に残る絶対的クライマックス演出として今なお語り継がれている。