現在のFIVB世界ランキングを理解する上で欠かせないのが、対戦前の「予測勝率」に基づいて獲得ポイントが弾き出されるアルゴリズムの存在だ。格上のチームに勝利すれば膨大なポイントが加算される反面、格下に1敗を喫しただけで一気に数十ポイントを剥ぎ取られる。この容赦ない仕組みが、各国の戦術運用に決定的な変化をもたらした。
特にネーションズリーグ(VNL)などの長期間に及ぶリーグ戦では、控え選手のテスト起用すら容易ではない。1セットを奪われただけでもポイント減少のリスクが発生するため、監督陣は全試合で緻密な勝利の方程式を求められる。勝利の歓喜と敗北の絶望が、ポイントという目に見える数値で瞬時に跳ね返ってくる緊張感こそが、現代バレーの厳しさなのだ。