彼らの物語は、アコースティックギターを背負った中学生のふたりが街頭に立ったことから始まった。路上ライブという誤魔化しのきかない現場で泥臭く培った度胸と、道行く人の足を止めさせた歌声。初期の楽曲に見られた無邪気な少年性の影には、常に音楽に対する真摯な情熱が宿っていた。
当時の彼らを知る古参のファンは口を揃えて語る。「あの頃から、ふたりのハモりの心地よさと、どこか切なさを孕んだ空気感は群を抜いていた」と。路上からライブハウス、そしてホールへ。規模が大きくなっても、彼らのアコースティックサウンドの核心にある「聴き手と1対1で向き合う姿勢」は変わっていない。