本シリーズの真の恐ろしさは、脚本の深さだけではない。アニメーターたちの狂気的な情熱が注ぎ込まれた「映像表現」にある。1996年公開の『ヘンダーランドの大冒険』で見せる不気味で幻想的な世界観の構築や、1999年『ブタのヒヅメ大作戦』におけるスパイ映画顔負けのガンアクション。これらは世界のトップクリエイターたちからも密かにリスペクトを集めている。
画面の端々に仕込まれた細かいパロディ、緩急自在なカメラワーク、そしてキャラクターの感情をダイナミックに表現する作画崩壊スレスレの歪み。実写では絶対に不可能なスピード感とスケール感を、アニメーションならではの自由度で描き切る精神は、近年の3DCGやハイブリッド作画技術においても脈々と受け継がれている。