寺院では絶対に拍手を打ってはならない。静寂こそが最大の供養であり、敬意の表れだからだ。山門の前で静かに一礼し、敷居を踏まずに跨ぐ。境内の中央を歩くのは神社同様に避けるのが好ましい。
本堂へ進んだら、お賽銭を静かに納め、胸の前でそっと両手を合わせる「合掌」を行う。目を閉じ、深く頭を下げて心の中で祈りを捧げる。お線香がある場合は、煙を全身に浴びて身を清めるが、火を吹き消すのは厳禁だ。必ず手で扇いで消さなければならない。人間の息は穢れとみなされるためだ。小さな所作に込められた仏教の教えを理解すると、寺院での時間はより深いものになる。