昭和の面影を色濃く残すパイプ椅子、壁一面に貼られた黄色いメニュー札、そして少し油の匂いが染みついた空間。かつては地元の職人やサラリーマンの専売特許だったレトロ食堂に、大きな変化が訪れている。SNSでの口コミをきっかけに、若いZ世代や欧米・アジアからの個人旅行者が続々と暖簾をくぐっているのだ。
「飾り気のない本物の日本文化」を求める外国人観光客にとって、定食屋の活気あふれる雰囲気とボリューミーな料理は新鮮そのもの。英語メニューや決済用QRコードを導入するなど、伝統を守りつつも柔軟に進化する店が増えたこともブームを後押ししている。言葉の壁を越えて「ウマい!」と笑顔が弾ける光景は、現在の会津若松を象徴する日常風景となった。