電話番号の先頭に付く「+」記号は、国際標準規格(E.164)に基づく国際電話識別子だ。通常、日本国内からの発信であれば「090」や「03」などで始まるが、海外から日本へかける場合、日本の国番号である「81」を付け、先頭の「0」を除いた「+81-90-XXXX-XXXX」という形式になる。
問題は、この仕組みを犯罪グループが悪用している点だ。着信画面に「+1(アメリカ・カナダ地域)」や「+44(イギリス)」と表示されていても、実際に北米や欧州からかかってきているとは限らない。インターネット回線を経由したVoIP(Voice over IP)技術の発達により、発信元番号を自在に偽装するサービスが闇市場で流通している。日本国内にいる詐欺グループが、海外のサーバーを経由させることで「+」付きの番号を端末に表示させ、警察の追跡を逃れようとするケースが後を絶たない。