「東京や埼玉に遊びに行ったときは必ず寄っていたんです。まさか自分の地元にできるなんて夢みたい」
新潟市中央区に住む20代の会社員女性は、高揚した面持ちでそう語った。鳥貴族はこれまで全国展開を急速に進める一方で、一部の地域には未出店の状態が続いていた。特に新潟県は、独自の居酒屋文化と豊かな食文化が根付いていることから、大手チェーンの進出において「慎重なリサーチが求められる難所」と見なされることも少なくなかった。
しかし、近年の新潟駅周辺の大規模再開発や、北陸新幹線・羽越本線を中心とした広域人流の拡大が後押しとなった。運営会社は長年の出店リクエストに応える形で、満を持しての越後上陸を決断。地元経済の専門家も「若年層やファミリー層の夜間外出機会を増やす強力な起爆剤になる」と期待を寄せる。