数々の国宝や重要文化財を擁する寺社仏閣も、厳戒態勢に入った。清水の舞台で知られる清水寺では、強風による飛散物を防ぐため、敷地内の拝観ルートの一部を完全封鎖。境内の古木や灯籠には補強作業が施され、僧侶や職員が総出で浸水防止シートの敷設を進めた。
千本鳥居で有名な伏見稲荷大社でも、山中の参道への立ち入りが全面的に禁止された。倒木による鳥居の損壊を防ぐため、事前の点検と危険箇所の縄張りが徹底されている。歴史的価値の高い木造建築物が集中する京都において、暴風雨はまさに文化財の天敵だ。関係者は夜を徹して見張り体制を維持している。