天を衝く最先端の超高層ビルと、どこか懐かしい下町の情緒。この究極の落差こそ、大阪という街の懐の深さだ。地上300メートルを誇る「ハルカス300」の展望台に足を踏み入れると、眼下には生駒山系から大阪湾の湾曲まで、地平線の彼方まで敷き詰められた光の絨毯が広がる。足元がガラス張りになったエリアからの浮遊感は、いつ訪れても息をのむ。
一方で、そこから目と鼻の先にある通天閣周辺の新世界エリアは、全く異なるエネルギーを放つ。賑やかなLEDネオンが街を彩り、串カツ屋の赤提灯が路地を濃密に照らし出す。ハイテクな都市の光と、人の温もりが滲む昭和の光。わずか数キロ圏内でこれほど劇的な視覚体験の変化を味わえる街は、世界を探してもそう多くはない。