2026年の「馬見チューリップフェア」は、例年以上に気合が入っている。球根の総数は関西エリアでも指折りの規模を誇り、園内各所に趣の異なるガーデンが配置されている。特に注目のエリアは「北エリア」の集いの丘だ。見渡す限りの小高い丘が、赤・白・紫・オレンジの帯状のパターンで埋め尽くされ、まるでヨーロッパの農園に迷い込んだかのような錯覚を覚える。
今季のトレンドは、単一色で見せるダイナミックな大群生と、希少品種を集めたコレクション区画のメリハリだ。八重咲きでバラと見紛うような大輪「アンジェリケ」や、フリンジ咲きの繊細な品種など、じっくり観察すればするほどその奥深さに引き込まれる。ボランティアスタッフと県土木事務所が手塩にかけて育て上げた大輪の花々は、一弁一弁が力強く生命力に満ち溢れている。