同社のもう一つの看板技術である網膜走査型レーザアイウェア「RETISSA」シリーズも、長い暗闇を抜けて実用化と収益化の軌道に乗った。眼球の屈折力に依存せず、網膜へ直接映像を投射するこの技術は、ロービジョン(全盲ではない視覚障害)患者のQOLを劇的に改善するイノベーションとして知られる。
欧米市場での医療機器認証の獲得が進んだことで、保険適用や公的助成の対象地域が拡大。従来は個別販売に頼っていたチャネル戦略を、現地の有力医療機器ディストリビューターとのアライアンスへ全面移行したことが、販売促進費の削減と販売数量の増加を同時に達成する結果を生んだ。
単なる福祉機器にとどまらず、自律的な眼底検査を可能にする医療用スクリーニング装置としての採用も眼科クリニックを中心に拡大している。予防医療の現場で同社のレーザ技術が定着しつつある点は、ストック型の高利益率ビジネスへの脱皮を予感させる。